価格帯別

価格帯別分類

電子ピアノは、価格が違うと、どう違うのでしょうか。見た目が似ているだけに、わかりにくいところです。

まず、大雑把に分けると、

  • 5万円は、キーボードよりは格段に良い
  • 10万円は、表現力が少し出てくる
  • 15万円は、ピアノとしてきちんと演奏出来る
  • 20万円は、最も検討したい価格帯
  • 25万円以上は、ピアノらしさにこだわれる
  • という感じです。
    それでは詳しく分類してみます。

    基本性能タイプ

    5万円前後クラス

    非常にコストパフォーマンスに優れている反面、ピアノとしての性能、演奏表現はかなり抑えられています。

    この値段のものを積極的に選ぶ理由としては、
    「続けられて上手くなるようなら、生ピアノの購入を検討している」
    という、つなぎとしての選択や、
    「キーボードを買う予定だったけれども、大きな価格差がないから、どうせなら88鍵盤でピアノの重いタッチの電子ピアノを」
    という選択が考えられます。

    電子ピアノだけで長く演奏を続けられるのであれば、より上の機種をご検討ください。

    スタンドや椅子、ヘッドフォンが付属しないものも多く、配送は無料でも設置まではサービスがないものがほとんどですので、ひとつ上のモデルの条件を一度見てから選ぶことをお勧めします。

    ヤマハ:P-105 YDP-S31
    カシオ:PX-150 PX-750
    コルグ:SP-170 SP-280 LP-350

    10万円までクラス

    コストパフォーマンスに優れ、省スペースなモデルが多い価格帯です。

    5万円クラスと違い、演奏の強弱表現がつくモデルが増えてきます。また、ペダルが3本になるモデルも多いです。
    スタンドや椅子がつくモデルも多く、配送設置まで無料である機種も増えますので、
    「予算をなるべく安く抑えたい」
    と思われる方には最も訴求力のある価格帯です。

    ヤマハ:YDP-S31 YDP-142 YDP-162 YDP-S51 YDP-181
    カワイ:CN24
    ローランド:RP301 F-120
    カシオ:PX-750 PX-830 AP-250 AP-450

    15万円クラス

    各メーカーの、「ピアノらしさ」を搭載しはじめる価格帯です。
    鍵盤の仕組み、音の強弱など、非常に生ピアノに近づいてきます。
    「予算を抑えたいけど、ある程度のピアノらしさは必要」
    という方にとって、選びやすい価格帯です。
    また、発表会などで生ピアノを弾く機会のある方は、この価格帯以上の電子ピアノを選ぶと間違いが起こりにくいでしょう。
    ヤマハ:CLP-430
    カワイ:CN34 CA13
    ローランド:HP503 DP90

    20万円クラス

    各メーカーの主力の電子ピアノの価格帯です。

    それぞれのメーカーの考える「ピアノらしさ」が概ね揃ってきますので、価格と性能のバランスは最も良い価格帯と言えます。
    「なるべく生ピアノに近いモデルが欲しい」方にとって、最も検討するべき価格帯です。

    ヤマハ:CLP-440
    カワイ:CA65
    ローランド:HP505 DP90

    20〜30万円クラス

    各メーカーの電子ピアノの最高峰の機種が出てくる価格帯です。
    それぞれのメーカーの「ピアノとしての性能」を電子ピアノとして追求した機能が惜しみなく搭載されます。

    「生ピアノと違和感なく弾けるモデルが欲しい」
    という方は、この価格帯をご検討ください。

    ヤマハ:CLP-470 CLP-480
    カワイ:CA95
    ローランド:HP507

    30万円以上クラス

    この価格帯になってくると、中古の生ピアノを検討できるくらいの価格帯になってきます。
    ですので、

    「生ピアノを置ける環境ではないけれども、出来る限り良い電子ピアノが欲しい」
    という方が選ぶ価格帯となります。

    ヤマハ:NU1 N1 N2 N3
    ローランド:LX-15

    省スペース型

    電子ピアノは生ピアノに比べればだいぶ小さく、軽いですが、それでも日本の家屋の環境では、省スペースが望ましい場合も多いかと思います。
    ただし、省スペース型は、そうでないモデルに比べて、価格が上がりますし、スピーカーの性能が落ちます。

    ピアノである以上、88鍵盤が必要であるため、横幅はほぼ変わりません。省スペースでないモデルと、奥行きを数字で比べてみてください。
    実はそれほど問題でない程度の差である場合は、省スペースでないモデルをお勧めします。

    また、見た目がスタイリッシュで、カラーもそれに見合ったホワイトなどの明るいものもラインナップされ、ワンルームに違和感なく置けるモデルでもあります。

    ヤマハ:CLP-S406B CLP-S408PE MODUSシリーズ
    カワイ:ES-7
    ローランド:DP90 F120 LX-15

    多機能型

    ヤマハのCVPシリーズ、ローランドのデジスコア(HPi)シリーズがこれに該当します。

    液晶モニターを搭載し、楽譜を表示できること、画面を見て操作が出来ることが特徴となります。
    また、ひとりで演奏を楽しんだり、効率よく楽しく練習が出来る機能も豊富に搭載しているため、ピアノに触れる機会が自然に増えることが大きなメリットです。

    ヤマハ:YDP-V240 CVP-601 CVP-605 CVP-609
    ローランド:HPi-50 RK-300
    カシオ:AP-650

    グランドピアノ型

    ヤマハ:N1 N2 N3
    ローランド:RG-1F RG-3F  GP-7-PES